4. 布小物作家/海野純好氏(2)

2008年10月27日00:00
今月の物語の主人公は・・・
海野純好さん

4. 布小物作家/海野純好氏(2)


今回ご登場いただいたeしずおかブロガーさんは、静岡市清水区草薙在住の布小物作家・海野純好さん。今では本名よりも「MARUMIRU(マルミル)さん」とご紹介すると、ピンとくる人が多いかもしれませんね。ご自身のブログはもちろんですが、近頃目が放せない『清水ブランド大作戦』の実行委員としても活躍しています。〈eしずおかブログ〉のランキングのご常連でもある海野純好さんの、ブログにまつわるお話をどうぞ。

※聞き手は、(株)しずおかオンライン代表/海野尚史です。
※この記事は、全2回のインタビューのうちの2回目です。 ≫1回目を読む
※この記事の内容は、取材時点の情報・インタビューにもとづいています。取材/2007年10月


--------------
「ブログから劇的に勢いがついた「清水ブランド大作戦」」

-日々のブログの更新についてお話を聞かせてください。

海野純好/更新は平均すると1日1回、時間は夜の11時頃が多いですね。主人も〈eしずおかブログ〉でブログを書いているので、主人がブログを見たり書いたりして、彼が寝てからが私の時間なんです。更新はパソコン、写真はコンパクトデジカメを使っています。ただ、作品をアップするときはデジタル1眼のカメラです。

4. 布小物作家/海野純好氏(2)


-ブログを書く時に、心がけていることはありますか。

海野純好/展示会の前は「いつ、どこで、何をやる」のか「いま、こんな準備をしています」と、一人でも多くの人に見ていただいて、興味をもっていただき、当日来場していただけるような書き方を心がけています。

-ブログが「B to B」で活かせる場面もあるのでしょうか。

海野純好/あまり意識はしていませんが、私の作品を販売してくれている三保原屋LOFT店さんなど取引先の方がよく見てくれているようです。「近頃は、お忙しいそうですね」と気を使ってくれたり「今度は、もつカレーですか!?」(笑)とか「テレビ見ましたよ」とか・・・。私のブログを三保原屋LOFT店さんのHPにリンクすることで、三保原屋LOFT店さんにも新しいお客さまが来店するようになったみたいです。

4. 布小物作家/海野純好氏(2)


-三保原屋LOFT店さんでは、新しいお客さんが来店したことがわかるのですか。

海野純好/一番はっきりとわかるのが展示会などですね。今までの客層と明らかに違うお客さんが来てくれたと、すごく喜んでくれました。DMを送っていない方が「ブログを見て来ました」と声をかけてくれたり、「近くに住んでるのに、今までお店にあまり寄ったことがなかったわ」という人が来たり…。リアルにそんな体験をすると、“スゴイな、ブログって!”とあらためて実感するんです。

-書く内容は決めているのですか。

海野純好/その時その気に「これいいな、お知らせしたいな」ということを日々書いているだけで、計画性はまったくありません。振り返ってみて印象に残っている内容があるとすれば、間違いなく「清水ブランド大作戦」と「ビジネスプランコンテストの出場」ですね。その頃は、進捗状況や感想を日々書いていたのですが、それを見た方から応援のコメントをいいただいたりして、それがまたモチベーションになって「ビジネスプランコンテスト」につながりました。

-アトリエマルミルと「清水ブランド大作戦」では見ている方も違う気がします。

海野純好/そうですね、ユーザーの層が違います。マルミルは30~50代の女性に幅広く発信しています。近頃の30~50代の女性は、感覚は20~30代の女性とそれほど変りません。洋服でカワイすぎるものを着るのは難しいかもしれませんが、バッグや小物だったら年齢は気にせず身につけられます。そんな方が多いですね。一方、「清水ブランド大作戦」を見てくれた方は、起業に興味がある、自分でこれから何かやりたい、というモチベーションの高い方が多かった。

-清水シャツの、そもそものきっかけは何だったんですか。

海野純好/焼津のオリジナルの魚河岸シャツを販売をしている知り合いのB-Market(ビーマーケット)さんに行ったことが最初のきっかけでした。
 
それ以前も、テレビや新聞、フリーペーパー等で魚河岸シャツや鰹縞シャツが話題になっていて焼津らしいと思っていました。それに魚河岸シャツや鰹縞シャツは、焼津人としての心意気を市民が着ているという印象もあって、“清水にもあったらいいな”とブログにアップしたことが事の始まりでした。そうしたところ、私のブログを見て共感してくれた人とブログ村で再会して、「やろう!」ということになったのです。

清水人としては、静岡市になって清水らしさが薄れてきたり感覚的に清水らしさが忘れられてきているのではないか、という危機感が潜在的にありました。また、清水駅前アーケード街、清水銀座の寂しさも気になっていたことです。

2年前に清水みなと祭りの際に両エリアを通ったのですが、その時に『お祭りなのに清水駅前銀座には人がいない』という現場を体験したことも大きかった。祭りでなかったらもっと人がいないし店も元気がないだろう・・・と。

それで「清水ブランド大作戦」には、清水シャツを着て、清水に来て欲しい、清水人としての心意気を着て祭りに参加して欲しい、という気持ちを込めています。祭りのテンションに似合うアイテムが着たかったこと、港かっぽれの音楽に清水シャツの柄がとても合うこと、清水シャツを着ることで郷土愛を表現すること、清水シャツを着ることで想いを共感しあえること…、清水シャツを購入する・着ることを目的に清水に来るきっかけをつくり、そこでなにかを感じて欲しい、ということもシャツを着る目的なのです。

そんないろいろな思いを込めた清水シャツを作ることにあたって、“どうでやるならビジネスプランコンテストに出ちゃおう”となった。そうすれば、清水シャツが広がっていくんじゃないかと考えたわけです。最初はそんなノリで始めたのですが、ブログを書いているうちに劇的に勢いがついていきました。そのうちテレビの取材や新聞でも取り上げていただいて、実際大成功だったと思います。

-ブログを始めて何か変ったことはありますか?

海野純好/お寿司屋さんによく行くようになりました(笑)。うめさんすしの也太奇さんゆみっちさん、それに味彩そ乃田さん。

-ブログを書くモチベーションは?

海野純好/いただいたコメントはもちろんですが、展示会などに来てくれたお客さまが「ブログ見てますよ!」「毎日見てます!」と声をかけてくれた時がうれしいですね。ときどきサボっちゃうんですけど、お客さまのためにも「今日も更新しなきゃ」という気持ちになります。

-ご夫婦でブログを書かれていますが、二人でブログについて話すこともあるのですか。

海野純好/そうですね。彼は写真が好きなので、写真についてアドバイスをくれます。あとは、互いのブログの内容やコメントのやりとりを見て、気づいたことを言い合ったり(笑)

-最後に、これからブログをやってみようかな、という方にアドバイスをお願いします。

海野純好/身近なことでも視点を変えると新鮮に見えることがありますよね。地元の飲食店でも、これまでも知ってはいても入ったことのないお店ってありますよね。そんなお店をブロガーさんが紹介していると「今度、行ってみようかな」という気持ちになります。ブログは、地域の知らないことを知るきっかけになりますし、そのことがすごく楽しいです。今日はありがとうございました。

4. 布小物作家/海野純好氏(2)




同じカテゴリー(4.海野純好さん)の記事画像
4. 布小物作家/海野純好氏(1)
同じカテゴリー(4.海野純好さん)の記事
 4. 布小物作家/海野純好氏(1) (2008-10-17 00:00)
Posted by eしずおかコラム at 2008年10月27日00:00 | 4.海野純好さん
削除
4. 布小物作家/海野純好氏(2)