9.大野カメラ店/大野仁志氏(1)

2010年01月29日00:00
今月の物語の主人公は・・・大野仁志さん

9.大野カメラ店/大野仁志氏(1)


今回ご登場いただいたのは、新静岡センターから徒歩5分ほどの北街道沿いの商店街で老舗カメラ店を営んでいる「大野カメラ店」のご主人、大野仁志さんです。ブログを始めてから地域の方とのネットワークが広がり、やりたかったことが少しずつ実現しつつあるようです。地元のお客さまにお店のことを知っていただき、興味のある人には来店していただく。そして再訪していただくきっかけを提供して、いつしかお店のファンに…。そんな取り組みが、地域で商売をされている方において共通の課題ではないでしょうか。大野仁志さんのお話の中に、お店のファンづくりのヒントがありそうです。

OHNO CAMERA WORKS  http://ohnocameraworks.eshizuoka.jp/

※聞き手は、(株)しずおかオンライン代表/海野尚史です。
※この記事は、全2回のインタビューのうちの1回目です。
※この記事の内容は、取材時点の情報・インタビューにもとづいています。取材/2010年1月

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|簡単に立ち上がったブログが、いつしかお客さまのコミュニティの場に

-大野カメラ店「OHNO CAMERA WORKS」さんにお伺いしました。本日は、よろしくおねがいします。 大野さんは、2008年の5月に〈eしずおかブログ〉を始められていますね。それ以前にもブログは書いていたのですか?

大野/いえ、〈eしずおかブログ〉が初めてです。それ以前は、ブログどころか、ホームページも持っていませんでした。「そろそろ、お店のホームページは作らなきゃ」とは考えていましたが…。 そんな時に、たまたま複数の方から「〈eしずおかブログ〉をやってみたら」とすすめらました。

-複数というのは、どんな方ですか。

大野/その頃「森と学ぶ家づくりの会」通称「森とま」という活動に参加していて、そこで出会ったTSUGUMIさんや清水設計事務所さんなどから、別々にブログを勧められました。そこには、ゆいまーるさんもいました。

正直に言いますと、最初は「ブログって難しい」というイメージが強かった。一時期、ホームページを自分で作ってみようと思ってホームページビルダーというソフトでチャレンジしてみたのですが、想像以上に難しかった。 そんなこともあって、ブログもきっと自分の手に負えないんじゃないかと、勝手に思っていたわけです。それで、なかなかブログにも手が出せなかった。

-ブログを始めることはハードルが高い、と思っていたのですね。

大野/先程お話ししたように、周囲の方から誘われたことがきっかけになって、実際に〈eしずおかブログ〉のサイトにアクセスしてみたら、わりと簡単に自分のブログが立ち上がったんです。いざ始めてみたら、今度は熱が入りすぎて、暇があると、つい何度もアクセスしてしまったり…(笑)。 しかも、何を書いていいのか、どう書けばいいのかもわからず、一つの記事を書くことに、ずいぶん時間もかかりました。 最初の頃はペースがつかめなかったんですね。

ブログは商売につなげたいと思って始めたのですが、商売のことだけでは、なかなか書くこともなかったので、自然と日々の暮らしのことを書くことが増えていきました。 その中に、ポツンポツンと商売のことを織り交ぜるようになりました。 書き続けているうちに、お店のブログが、写真の好きなお客さまのコミュニティーの場になっていったように思います。 ブログの中で情報を発信して、そこにお客さまが集まってくる。時にはお客さまと一緒にイベントを行なったりすることもできるようになりました。

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|ブログに書いた数日後にお客さまが来店。家族の間で「ブログってスゴイ!」

-ブログを始めてから、反応に気づいたのはいつ頃ですか?

大野/実は、ブログをはじめて1ヶ月もしないうちです。たまたまブログで「伊勢和紙」という商品を紹介したんですね。「伊勢和紙」は静岡市内ではあまり扱っているお店がない商品なんですが…、
この「伊勢和紙」をブログにアップしたところ、数日して「ブログを見て、伊勢和紙を見に来ました」といって何人かのお客さまが来店してくれました。 これには、ビックリしましたね。その後も「ブログを見て来ました」という新しいお客さまが増えてきて、それで家族の間で「ブログってスゴいね」という話になりました。

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-2009年の1月からは「LIFE with CAMERA」というワークショップを始めていますが、これはどんな取り組みなんですか?

大野/2008年の夏に、静岡市内で開催された某ワークショップに参加しました。それまでは、イベントごとは難しいという先入観がありましたが、このワークションプに参加してみて、かならずしも主催者が何から何まで準備する必要はないし、お客さまと楽しく時間が過ごせればいいんだ、と気づいたわけです。とりあえず「ゆる~くやってみる」という感じでもいいのではないか…と。 そのワークショップに触発されて、2008年の11月に、はじめてのワークショプとして、富士フィルムさんのNATURA というカメラを使ったワークショップをやってみました。

その時に参加してくださったみなさんがすごく楽しそうで、自分もすごく楽しくて。 中には西伊豆から参加してくれた方もいたり。 その時に参加してくれた西伊豆のお客さまと「またこんなことやってみたいね」と話をしたんですね。そして、参加者は西伊豆のお客さまとわたしと、わたしの奥さんの3人でもいいから、何かやってみよう、ということになったんです。

それで、「お正月に、フィルムカメラを持って、みんなでどこかに写真撮りに行こうよ」という企画を、「LIFE with CAMERA」の第1回目として開催しました。 実際は、思いつきで「やってみよう」となったので、準備をするひまもなく、年が明けて開催日まで1週間を切った頃に参加者の呼びかけをしたところ、十数人の方が集まってくれたんです。しかも、はじめて会ったみなさんが、素敵な方ばかりで。以来、「LIFE with CAMERA」としてこれまで続けてきました。

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-毎回15名ほど募集されているようですが、実際の参加人数やどんな方が参加されているのか教えていただけますか?

大野/おかげさまで最近の参加者は定員を超えて、17、8名程でしょうか。参加者は、〈eしずおかブログ〉のブロガーさんが多い。この会に参加してからブログを始める方もいます。もちろんブロガーさん以外の方もいます。

-ブログを書くにあたって、ご自身でルールのようなものは決めていますか。

大野/何も決めていません。その日その日で、今日は何を書こうか、と考えながら書いています。 ただ、僕の場合は職業柄「写真で何かをお伝えしたいな」と思っていますので、最初に写真を選んで、その写真にあわせて書くネタを考えることが多いです。 その写真を撮った時に、自分は何を感じていたんだろう、とか。 あとは、お店の商品を紹介したりしています。

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Posted by eしずおかコラム at 2010年01月29日00:00 | 9.大野仁志さん
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