43.インターセクション/金澤実幸氏(3)

2017年08月07日12:00
今月の物語の主人公は・・・
インターセクション・金澤実幸(かなざわ みゆき)さん

43.インターセクション/金澤実幸氏(3)
 1967年清水市(現・静岡市清水区)生まれ。磐田市在住。高校卒業後上京、落語ファンとなる。東京と静岡で電機メーカー・広告代理店・新聞社などに事務職として勤務後、2006年鈴木拓利と『静岡落語往来』を創刊、インターセクションを立ち上げる。2015年に誌名を『東海落語往来』に変更、静岡・愛知を中心にした落語会情報を紙媒体とwebで発信中。

東海落語往来 HP


※聞き手は、(株)しずおかオンライン代表/海野尚史です。
※この記事は、全4回のインタビューのうちの3回目です。
≫第1回 ファンと運営者と落語家さんの三者を結ぶ情報誌
≫第2回 語りだけで感情をつかみ心を動かす落語の力
≫第4回 落語会の記録を後世に


・・・・・・・・・・・・・・・

|第3回 自分が一番知りたかった地元の落語会情報
海野
『東海落語往来』を創刊したきっかけは?

金澤
進学で上京して東京で就職して、2001年に静岡に戻ってきました。戻ってきて最初に気づいたことが、地元で開催されている落語会の情報がどこにもないことでした。当然、浜松で開催する落語会の情報は静岡市の人は知るすべがなかったですし、その逆も同じです。

海野
今では『東海落語往来』があるので、私たちはチェックできますが…。

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金澤
東京から帰ってきて自分が一番知りたかったのが、地元の落語会の情報だったんです。東京から地方に転居する落語ファンは、自分で落語会を主催することが多いのですが、私は落語会の情報誌を発行することにしました。

海野
自分という読者のために。

金澤
そうです。

海野
でも、情報誌を作ることはカンタンではないですよね。

金澤
東京に住んでいたときに、ずっと『東京かわら版』という演芸情報誌を読んでいたので、紙面内容はイメージできました。それに、東京や静岡で広告代理店や新聞社に勤めていたことがあったので、情報の集め方はなんとなくわかっていました。

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海野
経験があった?

金澤
ライターの経験はなかったんですが、紙面で紹介する情報の掲載依頼や校正など、紙媒体をつくるプロセスは多少分かっていたので、作ることに苦労はなかったです。

海野
自分が読みたい情報誌をイメージできていたんですね。それを具体的に行動に移した。

金澤
そうですね。自分が出かけた落語会の主催者から情報を送ってもらったり、一件一件掲載のお願いをしたり、少しずつ情報を集めました。今では主催者の方が送ってくれるようになりましたが、当時はとにかく自分で足を運んで情報を集めて、なんとか創刊号(『静岡落語往来』)を発行することができました。

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『静岡落語往来』の頃から噺家さんに書いてもらっているというサイン帳。「落語」の文字にも噺家さんの個性が表れている。

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Posted by eしずおかコラム at 2017年08月07日12:00 | 43.金澤実幸さん
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