43.インターセクション/金澤実幸氏(1)

2017年08月03日12:00
今月の物語の主人公は・・・
インターセクション・金澤実幸(かなざわ みゆき)さん

43.インターセクション/金澤実幸氏(1)
 1967年清水市(現・静岡市清水区)生まれ。磐田市在住。高校卒業後上京、落語ファンとなる。東京と静岡で電機メーカー・広告代理店・新聞社などに事務職として勤務後、2006年鈴木拓利と『静岡落語往来』を創刊、インターセクションを立ち上げる。2015年に誌名を『東海落語往来』に変更、静岡・愛知を中心にした落語会情報を紙媒体とwebで発信中。

東海落語往来 HP


※聞き手は、(株)しずおかオンライン代表/海野尚史です。
※この記事は、全4回のインタビューのうちの1回目です。
≫第2回 語りだけで感情をつかみ心を動かす落語の力
≫第3回 自分が一番知りたかった地元の落語会情報
≫第4回 落語会の記録を後世に

・・・・・・・・・・・・・・・

 登場人物に笑ったり、時には「ばかだなぁ」とつっこみを入れたりしながら、物語の世界に安らぎや幸せを感じさせ、自分もそこに住んでみたいと思わせてしまう落語が、最近若い人たちにも人気のようです。地方の落語会も増加してきて、東京や大阪の寄席に行かなくても、地元で楽しめる機会が増えています。今回のインタビューノートは、静岡県、愛知県の落語会情報の専門誌『東海落語往来』を編集発行しているインターセクションの金澤実幸さんに、落語の魅力や楽しみ方についてお話をお伺いしました。
* * * * * *


|第1回 ファンと運営者と落語家さんの三者を結ぶ情報誌
海野
今日は、落語のお話を聞けるということで楽しみにしていました。よろしくお願いします。

金澤
よろしくお願いします。

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海野
最初に、インターセクションさんが発行している情報誌『東海落語往来』を紹介していただけますか。

金澤
はい。『東海落語往来』は、2006年10月に『静岡落語往来』として創刊した演芸情報誌です。 内容は、静岡県内で開催される落語会の情報で、A4表裏の一色刷り、ペラ1枚からのスタートでした。

海野
はい。

金澤
途中から愛知県の情報も紹介するようになり、2013年にA4版4P(A3二ツ折)になり、同年8月にカラー8Pになって、今に至ります。『東海落語往来』に名称変更したのは2015年の4月です。現在は、静岡県、愛知県を中心に一部の岐阜県、三重県、それから神奈川県の落語会の情報も紹介しています。

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海野
発行部数は何部ですか?

金澤
少ないですよ。1000部に満たないです。三分の一は落語会の会場で販売していただき、残りは定期購読の読者と落語会の運営者、それから落語家さんなどに届けています。『東海落語往来』を見て、スケジュールを確認する落語家さんもいるようです。

海野
まさに、ファンと運営者と落語家さんの三者を結ぶコミュニティ誌ですね。わたしが最初に手にしたのは『静岡落語往来』のころで、当時は一色刷りでした。県内の落語会の情報だけで媒体を作るなんてすごいな、と思ったことをおぼえています。

金澤
そうでしたか。

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海野
熱意があれば誌面は作れますが、費用を賄うためには広告スポンサーが必要になりますし。そこが大変じゃないかと…。しかも、月刊で。勝手にいろいろと想像してしまいました。

金澤
そうですね。最初から月刊でスタートして、なんとか途切れることなく発行してきました。気づいたら11年目になっていた…、そんな感じです。収支は、今でも持ち出しです。黒字にはなっていません。

海野
そうだったんですか。それでも11年間発行し続けている秘訣は?

金澤
自分でもよくわからないです。毎月“今月は大丈夫かな”と心配しながら発行してきて、気がついたら10年超えていました。『東海落語往来』を続けてこられた理由があるとすれば、自分のためではなく、その情報を必要としている人のために発行しているのだ、と信じる気持ちを失わなかったことかもしれません。

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Posted by eしずおかコラム at 2017年08月03日12:00 | 43.金澤実幸さん
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