今月の物語の主人公は・・・
エディ・タチカワさん
今回登場していただくエディさんとは、実は20代の頃、同じ職場で働いていた時期がありました。ぼくの記憶の中の立川芳正(エディさんの本名)さんは、ダブルのスーツをビシッと着たデキる会社員のイメージだったのですが、〈eしずおかブログ〉の中で再会した彼は立川芳正ではなく、エディ・タチカワ。日焼けした顔と健康体の逞しい救急救命法の講師であり、仕事のかたわらで、波乗りとノルディック・ウォーキングを楽しむブロガーだった、というわけです。〈eしずおかブログ〉のランキングのご常連でもあるエディ・タチカワさんの、ブログにまつわるお話をどうぞ。
◆ブログタイトル「来たよ!いい波」
http://eddie.eshizuoka.jp/
※聞き手は、(株)しずおかオンライン代表/海野尚史です。
※この記事は、全3回のインタビューのうちの2回目です。 ≫1回目を読む
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「ブログは、書き手の人柄を伝える」 中編
-エディさんがブログを始めた目的は何ですか?
エディ/自分の記録を残しておくことが最初の目的で、仕事に活かす、という意識はありませんでした。“ポレポレ島”は全国に利用者がいるので、東京や大阪をはじめ全国のあちこちの方とコミュニケーションができること、会ったことはないけど、よく知っている人、の広がりができることがとてもおもしろかった。
それが、eしずおかブログでは静岡限定になるということで、正直いって悩みました。でも、いざ始めてめてみたら不安はすぐに驚きに変りました。“すぐそこにいる人たち”、“すぐに会える人たち”と、ブログを通じて、すごい勢いで繋がっていくことにビックリしました。
昔は、全国のあちこちに点在する人とつながるおもしろさがありましたが、eしずおかブログでは、自分暮らすの生活圏、地域内の方と次々とネットワークができる。
それで、最初は個人的な波乗り日記だったんですが、逆に“これは仕事にも活かせるんじゃないか…”と、ブログを始めてから気づきました。で、顔出しもして、波乗りのことに加えて、救急法の仕事をやってることもプロフィールにしっかり入れたんです。
-ブログは仕事ではどのように役立っていますか
エディ/僕の仕事は講師業ですから、人前で話すことが仕事なんです。でも、僕は話し上手ではありません。それに、専門である救急法が必要な時というのは、深刻な場面が多い。どうしても固い話になりがちで、盛り上がりに欠けてしまうわけです。講師としては自分にも興味をもってもらいのですが話術で盛り上げるのは得意ではありませんから、話術の代わりに生徒にくだけたブログを見てもらうことでぼくに関心を持ってもらい、生徒との距離を縮めることができるかな、と。
それで、最初の頃は生徒に「先生って、本当はこんなにおもしろい人なんだ」と知ってもらうために、ずいぶんと遊びネタを書きました。自分の人柄を知ってもらえれば、生徒さんも緊張しないで授業を受けられるんじゃないか、と思ったのです。
-生徒さんは、どんな方が多いのですか?
エディ/約5割が介護関係、それから学校の先生や保育士さん、1割ほどが看護士さんですね。つまり、生徒の9割がプロとして救急法を学びに参加しています。7割は女性です。
-ブログは誰に向けて書いていますか?
エディ/まずは、生徒さんたちですね。それから、書き続けているうちに、いろんな方が見てくれる、コメントをくれますよね。それで今度は、コメントをくれた方のブログをこちらから見に行く。すると「あ、この方はお寿司屋さんだ」「おいしそうだな。今度行ってみようかな」となって、お店に食べにいくわけです。そこでコミュニケーションが生まれて、「行ってみたよ。おいしかったよ!」とブログに書く。そこにまた他の人からコメントがくる。どんどん広がって…。今は誰に向けて、という意識はなくなってきました。
-記事の内容を整理すると、どんな記事が多いのでしょう。
エディ/一番多いのは趣味のサーフィン日記です。2番目がノルディック・ウォーキングになりました。ノルディックウォーキングについては、出かけたあとの記録であると同時に「こんなに楽しかったよ」という報告を書くことで、それを見た方が「今度はわたしも参加してみようかな」と思ってもらえるきっかけになるように心がけています。
ブログを通じて去年の夏に
SOHOしずおかのセミナーを知り、小出さんに出会い、小出さんから私の妻にノルディックウォーキングの相談があったんです。一度体験しておこうと。それで、下田で開催されたイベントに参加しました。そこで実際に体験してみて「これは絶対にうけるよ、チャンスだな」と感じて、ビジネスプランコンテストへとつながりました。
ブログに記事を書いたおかげで、講師依頼や問い合せをたくさんいただきました。
ブログをやってなかったらビジコンにも参加しなかっただろうし、ブログに書いた記事にみなさんからたくさん反響をいただいたおかげで、「これはいけるかも」という手応えを感じることができたわけです。
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